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脳虚血耐性現象におけるグリア・神経細胞相互作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11770339
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

上田 雅之  日本医大, 医学部, 助手 (00307901)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード脳虚血耐性現象 / 遅発性神経細胞死 / アストロサイト / 海馬
研究概要

虚血耐性現象におけるアストロサイト由来S100-βの関与について検討した。砂ネズミ一過性前脳虚血モデルを用い、5分間の致死的虚血導入1,2,3,4,7日後に砂ネズミを灌流固定し、HE染色で海馬CA1錘体細胞数、S100ーβ免疫染色で海馬CA1領域におけるそれらの発現、TUNEL法でDNA断片化を示した海馬CA1錘体細胞数を評価した。虚血耐性獲得群では、5分虚血24時間前に2分間の非致死的虚血を加えた。HE染色では致死的虚血導入3日後より海馬CA1錘体細胞の染色性がやや低下し、4日後以降で著明な神経細胞数の減少が観察されたが、この4日後以降の神経細胞数減少は虚血耐性を獲得させることで有意に抑制された。S100-β陽性アストロサイトは、遅発性神経細胞死が観察される以前の致死的虚血導入3日後より対照群および致死的虚血導入後2日までとは異なり、肥大した突起を有するようになり、また海馬における数も増加していた。この致死的虚血導入3日後以降のアストロサイト活性化は、虚血耐性を獲得させることで抑制された。TUNEL陽性神経細胞は、致死的虚血導入3日後以降で著明に増加したが、虚血耐性獲得群では同時期以降散見される程度であった。これらの結果は、遅発性神経細胞死におけるアストロサイト活性化の関与、そして虚血耐性獲得に際してこの活性化が抑制されることを示唆していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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