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皮質性ミオクローヌスの病態生理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770342
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

松永 薫  産業医科大学, 医学部, 助手 (80248567)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードミオクローヌス / 皮質性ミオクローヌス / 運動誘発電位 / 体性感覚誘発電位 / cortical silent period
研究概要

(1)皮質性ミオクローヌス症例の運動感覚野の興奮抑制機能を検討した。対象は皮質性ミオクローヌス18例で,表面筋電図を用いて,陽性ミオクローヌス(PM)12例,陽性-陰性ミオクローヌス(PNM)5例,陰性ミオクローヌス(NM)1例に分類した。また,正常者13例をcontrolとした。運動野の興奮性指標として,運動野磁気刺激によるMEP閾値を測定し,次にMEP閾値より10%強い強度を用いて,運動野の抑制機能を反映するcortical silent period(CSP)を測定した。さらに感覚野の興奮抑制機能を評価するために,正中神経2連発刺激によるSEP recovery curve(SEP-R)を検討した。結果は,PM例では,正常者と比較して有意にMEP閾値が低く,(PM例:22.3±5.7%,正常者35.9±7.6%,P<0.001),また,CSP持続時間が有意に短かった(PM例:37.4±20.4ms,正常者68.3±28.4ms,P<0.01)。PM例のSEP-Rは,ISI=30〜150msでの2発目刺激によるN33振幅の促通が認められた。PNMまたはNM例では,MEP閾値は正常者とほぼ同じであり,CSP持続時間が長い傾向にあり,又SEP-Rでは2発目刺激によるN33振幅の促通は認められず,回復が遅延する傾向にあった。従って,PMとNMでは,運動感覚野の興奮抑制機能が異なることが明らかになった。
(2)全身性の陽性ミオクローヌスを呈した3症例で,その原因が過去において文献上報告のない塩酸アマンタジンによる薬剤性ミオクローヌスであることを同定した。3例とも,電気生理学的に皮質性ミオクローヌスと考えられた。
(3)両下肢に限局する皮質性ミオクローヌスを呈した1症例では,約20Hzの周期でcortical dischargeとそれに対応するmyoclonic dishargeを呈していることが確認された。従って,皮質の一定のrhythmがミオクローヌス発現に関与していると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kaoru Matsunaga, et al.: "Amantadine-induced cortical myoclonus"Neurology. 56・2. 279-280 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] kaoru Matsunaga,et al: "Negative myoclonus in Creutzfeldt-Jakob disease"Clinical Neurophysiology. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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