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染色体に組み込まれたヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770405
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関大阪大学

研究代表者

多屋 馨子 (田中 馨子)  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80263276)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードヒトヘルペスウイルス6 / HHV-6 / integration / 染色体 / 遺伝的伝播 / FISH
研究概要

ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)が染色体に組み込まれた形で存在する家系についで検討を続けているが、その後の検討で家系数は増加し、我々の施設で現在4家系が確認された。第1家系については22q13の位置に組み込まれていることが判明し、臨床症状は子が慢性腎不全、親は健康成人であった。2家系目は原因不明の肝機能異常の原因検索を依頼された患者で、FISHによる検討で、この家系も22q13の位置に組み込まれていることが判明した。この患者の臨床症状は上記の通り一過性の肝機能異常であったが、現在は正常化している。親は肝機能異常ならびに特発性血小板減少性紫斑病を発症し、血小板数は4万/mm3から10万/mm3を前後している。3家系目は不明熱の原因検索を依頼された。発熱はサイトメガロウイルス感染症によるものであることを確認し、治癒とともに発熱は認められなくなった。その後自己免疫性溶血性貧血を発症したが、現在はコントロール良好である。親も同様に自己免疫性溶血性貧血患者である。4家系目は不明熱、不明発疹の原因検索を依頼された。基礎疾患として、原因不明の精神運動発達遅滞が認められるが。発熱、発疹は一過性であった。親は健康成人である。この家系は希望によりその後の検討ができていない。いずれの患者もHHV-6が親から子へ遺伝的に伝播したものであると考えられる。患者末梢血単核球からRT-PCR法によってmRNAの検出を試みたが陰性であった。Western blottingによる解析で蛋白の発現は認められなかった。抗体反応は昨年度報告したHHV-6 DNAをtransfectionしたCV-1細胞を用いて測定したが、いずれも陰性であり、HHV-6 gBに対する抗体は産生されていなかった。今後はどの位置で染色体に組み込まれているか、どのような機序で組み込みが行われたかについて検討をすすめる予定である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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