研究課題/領域番号 |
11770424
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
秋山 政晴 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80266585)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 造血幹細胞移植 / テロメア / 染色体 / 老化 / 染色体不安定化 |
研究概要 |
造血幹細胞移植は難治性血液疾患や悪性腫瘍の根治療法として広く行われている。しかし、長期的な問題として移植後の造血機能の維持、二次発癌などがある。そこで、我々は以前、染色体の安定化と細胞内分裂時計の働きをする染色体末端のテロメア配列に注目し、造血幹細胞移植後の急激な細胞分裂の結果、テロメアが短縮するか小児患者で検討を行った。その結果、移植細胞のテロメアは、健常人の10〜15年分の細胞分裂負荷を受けたのに等しいことを明らかにした。小児は比較的長いテロメアを有しているのでこの変化は問題にならないが、成人特に高齢者の移植ではより大きな影響を及ぼすことが考えられる。このため、高齢者を含めた成人での自家・同種移植に伴うテロメアヘの影響を検討した。患者検体を用いるにあたり、研究内容を説明して同意を得た。成人患者69名の移植でのテロメアの変化は約2.0kbで、これは健常人の20年分の細胞分裂負荷を受けたのに等しいと考えられた。テロメアが7.0kb以下の短縮例は3名に認められ、これらは60才以上の患者またはドナーからの移植だった。このような患者では移植後の血液学的回復の著明な遅延がみられた。自家移植では患者、同種移植ではドナーの年齢が60才以上の時、また移植した血液細胞数が2.0×10^8/ml以下の時、テロメアヘの影響が大きいと考えられた。従って、成人とくに高齢者の造血幹細胞移植では、造血の恒常性と二次発癌を防ぐためにも、その年齢と使用する細胞数を十分考慮する必要がある。
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