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コリメータ法によるポジトロン核種SPECTのペネトレーション補正

研究課題

研究課題/領域番号 11770491
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関北海道大学

研究代表者

久保 直樹  北海道大学, 医療技術短期大学部, 助手 (80241389)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードFDG / ポジトロン核種 / SPECT / コリメータ / ペネトレーション / 画像処理
研究概要

ポジトロン核種をガンマカメラ装置で撮像する場合コリメータ法がある.このコリメータ法で行う場合必ずペネトレーションが存在する.そのため画像や定量性が著しく劣化してしまう.そこでペネトレーションを画像処理で除去することを試みた.前年度において画像のペネトレーション成分を効率良く再現する5×5カーネルを導き出した.このカーネルを使用し,投影データ画像からペネトレーション画像SCを推定した.そして次式を実行した.
Icorre=P・{1.0-(SCs/Ps)} ,
ここでIcorreはペネトレーション補正画像,Pは投影データ画像,SCsとPsは同じ3×3スムージングという平滑化フィルタで処理したペネトレーション推定画像と投影データ画像である.
この方法を心筋FDG-SPECTに応用した.使用装置は,超高エネルギーコリメータを装着したガンマカメラVertexであった.Oral glucose loading 30分後に555 MBqのFDGを投与し1時間後に撮像した.また単純な投影データ画像からペネトレーション推定画像を減算した場合(減算法)と上式の処理結果(新手法)を比較した.雑音の程度は,投影データにおいて被検者の外に関心領域を取り,その中の変動係数を求めることで行った.補正前は19.0%,減算法は43.9%,新手法は7.9%であり,新手法は雑音を増大していないことが確認できた.次に梗塞部位と正常部位のコントラストを求めた.補正前は0.254,減算法は0.345,新手法は0.345であり,補正することで梗塞部位が明瞭に描出されることを確認できた.
このようにペネトレーション成分を補正することで,病変部位を認識しやすくなり,それに加えて新手法では雑音の上昇を抑えることが確認できた.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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