研究課題/領域番号 |
11770501
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
多田村 栄二 京都大学, 医学研究科, 助手 (70303831)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | MRI / ポジトロンCT / 心筋血流 / T1緩和時間 |
研究概要 |
心筋血流を定量化するためには、Gd-DTPAによる心筋及び心内腔内の信号変化を濃度に置き換える必要がある。そのためには各組織のT1緩和時間を瞬時に動態画像から算出されなければならない。これまで、造影剤を注入後心筋血流の画像化のためにはinversion-recovery(IR)Turbo-FLASHという高速の撮像法が通常行われてきた。この方法は、正常心筋と虚血心筋のコントラストを明瞭にするためには有用な方法であるものの、心拍の変動により画像の信号にばらつきが出現する欠点があった。そこで今回まず、種々の濃度のGdファントムを作成し、新たにsaturation-recovery(SR)Turbo-FLASHのdynamicな画像からT1緩和時間算出の精度についてIR-Turbo-FLASHと比較検討をおこなった。IR-Turbo-FLASHでは、心拍数が早いとかなり誤差が生じることが確認されたものの、SR-Turbo-FLASHでは心拍数が早くても誤差の程度が小さく特に負荷時心拍数が増加するような状況において有利であることがしめされた。ただ、SR-Turbo-FLASHでも心内腔の非常に高濃度のGdを測定するためにはecho timeを可能な限り短くしたほうが有利であることが確認された。さらに、実際に健常volunteerに安静時及び冠血管拡張薬を投与て心筋血流の定量的検討もおこなった。MRイメージに対してもポジトロンCTで行われていると同様の動態解析を適用して、計算すると血流は負荷によりおよそ3倍程度増加し、ポジトロンCTから得られる値と同様の結果がえられた。
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