研究課題/領域番号 |
11770526
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
百瀬 満 東京女子医大, 医学部, 助手 (40312029)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | antisense / oligonucleotide / Indium-111 / beta myosin heavy chain / nuclear medicine / invivo imaging |
研究概要 |
1.目的 ラット大動脈縮窄モデルを作成し、β-MHC mRNAに対するRI標識オリゴヌクレオオチドアンチセンスによる心筋内β-MHC mRNA発現の画像化が可能かどうかを検討した。 2.方法 (1)23塩基のβ-MHC mRNAに対するセンス鎖、アンチセンス鎖オリゴヌクレオチド(ODN)のT位をアミノ化したgag Tag aTc ttg Tgc Tac cca ac、 gt Tgg gTa gca caa gaT cTa ctcを作成。更にIBEと合成し、^<111>Inと標識して、^<111>In-IBE-ODNを得、標識率も算出した。 (2)6週のWister ratを腹部大動脈をナイロン糸により縮窄したAoB群と腹部大動脈を剥離する操作までを同様に行ったcont群に対して作成3-4週間飼育後、^<111>In-IBE-ODN(sens、antisense)を尾静脈より投与し、2時間後にsacrificeして、心臓を含む各臓器の集積率を測定した。 3.結果 (1)^<111>In-IBE-ODNの標識率はセンス鎖、アンチセンス鎖でそれぞれ90%、91%と良好な標識率を得た。 (2)AoB群(sens静注群:n=6、anti静注群:n=6),cont群(sens静注群:n=6、anti静注群:n=6)について心集積率、心バックグランド比をそれぞれの群間で比較したが有意差が認められなかった。 4.考察 :大動脈縮窄により心肥大が起こり、同時に本来胎児型遺伝子であるβ-MHC mRNAが心筋に発現してくる。この発現を^<111>Inで標識したβ-MHC mRNAに対するアンチセンスで画像化可能かを検討したが、センス鎖の標識体でも心筋に同様の集積を認め、且つ対象群とも有意差を認められなかったことからアンチセンスメカニズムによる心筋への特異的集積は確認できず、画像化は困難と考えられた。今後は投与法の改善や、標識方法の改善などが求められる。
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