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道具遂行時の大脳半球機能分担-PETならびに神経心理学的検討-

研究課題

研究課題/領域番号 11770541
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関大阪大学

研究代表者

中川 賀嗣  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40273718)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード失行 / 道具使用 / PET / 健常者 / 右利き / 右半球 / 左半球 / 体性感覚情 / 体性感覚情報
研究概要

左右大脳半球間に機能的側性を認める言語・道具使用に関する認知過程は、精神神経科疾患における症状の基盤となる過程であり、その病態解明に不可欠である。本研究の目的は、道具の使用動作遂行について、臨床神経心理学的研究による知見と機能画像所見との整合性を見いだし、道具使用に関する神経基盤を明らかにすることにあった。2年目の本年度は総括・まとめを行ってきた。
1.臨床研究では、右半球が道具使用の基本的能力である、遠隔操作動作を構造化しうることを検証することにあった。左半球ほぼ全域脳梗塞例1名の検討の結果、右半球にも基本的動作を構築する能力があることが確認された。これは優位半球を持たないとされるヒト以外の哺乳類での動作能力と、ヒトの道具使用動作能力との共通する神経基盤を示唆する知見と見なしえた。逆に左半球の優位性が、道具固有の記憶情報と関係している可能性が考えられた。現在誌上発表の準備を行っている。
2.PET賦活試験では、Statistical Parametric Mapping(SPM)法を用いたデータ処理を行った結果、道具使用動作として同じであるが、実際に道具を手に持つ場合と持たない場合では、いずれも左半球が有意に賦活され、かつ異なる賦活領域を有するという結果を得た。すなわち道具使用動作には左半球が優位に作動していること、さらに道具を把持しての通常の道具使用では、体性感覚情報が重要な役割を果たしていることが、明らかとなった。学会発表ならびに誌上発表を行う。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中川賀嗣: "頭頂葉の機能-運動機能への関与-"Clinical neuroscience. 12. 44-47 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Tokunaga H.et al: "Different substrates for Kanji and kana writing: a PEZT study"Neuroreport. 10. 3315-3319 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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