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functional MRIを用いた精神分裂病の病態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770550
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

福迫 剛  鹿児島大, 医学部, 助手 (80284868)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードfMRI / 神経心理検査
研究概要

【目的】
我々はこれまでMRIやMRSを用いて精神分裂病者の病態の研究を行ってきた。最近,我々はfMRIを用いた研究にも着手しており,予備的研究として健常者における神経心理検査施行時のfMRIデータを収集したので,その結果を報告する。
【方法】
対象は,男性17名(27.6±4.4歳),女性14名(26.5±3.8歳)の合計31名で,いずれも当大学の学生あるいはスタッフである。対象者には研究の目的を説明し,文書で同意を得た。賦活課題としては,Rao,S.M.らがfMRIの賦活課題に用いた,Levine,M.のConceptual Reasoning Taskを用いた。測定装置はSiemens Magnetom Vision 1.5Tを用い,echo planar法,2×2×5mmの解像度で全脳24スライスを78スキャン撮影した(最初の6スキャンは解析から除外し,task-restは6サイクル施行)。データの解析はSPM96を用い,個々のデータ解析とrandom effects kitによる健常者グループ全体の解析を行った。
【結果】
31名中14名に明瞭な賦活が認められ,特に前頭前野あるいは頭頂葉に強い賦活が認められた。健常者グループ全体の解析では,左側前頭前野(Brodmann9,10,44,45,46,47野),両側前部帯状回(Brodmann32野),両側前補足運動野(Brodmann8野),両側運動前野(Brodmann6野),両側頭頂葉(Brodmann7,39,40野),左側側頭葉(Brodmann37野),両側後頭葉(Brodmann18,19野),両側視床,中脳に賦活が認められた。
【考察】
Levine,M.のConceptual Reasoning Taskはworking memoryや注意が関与する課題であり,今回の結果では,形態視,空間視,working memory,注意などに関係する領域が賦活されており,Rao,S.M.らの結果と比較すると,基底核以外の部位においてはほぼ同等の部位が賦活されており,妥当な結果と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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