研究課題/領域番号 |
11770571
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 光 東大, 医学部附属病院, 助手 (60282638)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Ras pathway / Jak / STAT pathway / 細胞内情報伝達 / 造血細胞 / クロストーク |
研究概要 |
ヒトGM-CSF受容体以降の細胞内情報伝達機構を解明すべくGrb-2分子に注目した。 ヒトGM-CSF依存性細胞株のUT-7細胞を用いた解析の結果、Grb-2分子に会合する新規分子ppl35の純化、クローニングに成功し、STAT-5とGrb-2との恒常的結合を発見した。更に、STAR-5、Grb-2、Sosの三者が一つの複合体を形成している事実を確認した。STAT-5はJak/STAT pathwayに属する転写因子であり、一方、SosはRas pathwayに属するRasを活性化するGuanin nucletide exchange factorとされている。そしてこの二つの代表的細胞内情報伝達経路はこれまで独立したpathwayと考えられてきた。しかし以上の実験結果は、このふたつの経路がGrb-2分子において相合に関連性を有している。即ちクロストークの存在を示唆するものとして非常に興味深い。以上の研究成果をもとにGrb-2とSTAT-5の結合及びpp135の機能解析を中心に細胞内情報伝達経路のクロストークの解析を生化学的及び生物学的方向から解析を行う。
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