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好中球造血におけるTyk2機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11770577
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関九州大学

研究代表者

下田 和哉  九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (90311844)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードG-CSF / Jakキナーぜ / Tyk2 / IL-12 / 好中球 / Jakキナーゼ
研究概要

G-CSFの増殖シグナルを伝達していると考えられているJakキナーゼのうち、G-CSF刺激時にはJak1,Jak2,Tyk2が活性化される。報告されたJak1,Jak2欠損マウスの表現型によるとJak1,Jak2の欠損は顆粒球の増殖に影響を与えておらず、IL-3,IL-6,Tpo,Epoなどによる増殖シグナルは障害されるものの、G-CSFの増殖シグナルは正常に伝達されている。この事よりG-CSFによる好中球の増殖には、G-CSFにより活性化される残りのJakキナーゼであるTyk2が必須であるか、または1種類のJakキナーゼの欠損を他のJakキナーゼが補完している可能性が想定され、この点を生体内で明確にするため、Tyk2欠損マウスを作成した。Tyk2の欠損はマウスの発生に必須ではなく、白血球、赤血球、血小板数は正常であった。In vitroコロニー形成法では、IL-6,G-CSF,TPOなど多数のサイトカインがTyk2を活性化するのにもかかわらず、CFU-GM,CFU-E,CFU-Meg,CFU-Gコロニーの形成に差を認めなかった。また、マウスにG-CSFを投与したところ、野生型マウスと同様に好中球数の増加を認め、Tyk2の欠損は好中球造血に影響を与えなかった。っまりJak2単独により制御される赤血球や血小板造血と異なり、好中球造血は複数のJakキナーぜが補完して行うことが判明した。また、Tyk2欠損マウスではIL-12刺激によるStat4のリン酸化、IFNγ産生、Th1細胞への分化が抑制されており、Tyk2はIL-12シグナル伝達に必須であることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tokunaga Y,: "Effect of thrombopoietin on acute myelogenous leukemia blasts."Leukemia and Lymphoma. 37. 27-37 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 三宅勝久: "Tacrolimusの投与が可能であった同種骨髄移植後のcyclosporine脳症"臨床血液. 41. 585-589 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Shimoda K.: "MLL gene rearrangement in t(9;11)-acute myelogenous leukemia with minimal myeloid differentiation (FAB subtype,MO)]"Int.J Hematology. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Iwasaki H.: "Production of soluble granulocyte colony-stimulationg factor receptors from myelomonocytic cells."J Immunol. 163. 6907-6911 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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