研究課題/領域番号 |
11770599
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
北村 健一郎 熊本大学, 医学部, 文部教官助手 (10304990)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ナトリウムチャネル / セリンプロテアーゼ / プロスタシン / ナトリウム チャネル / セリン プロテアーゼ / プロスタミン |
研究概要 |
プロスタシンの病態生理学的意義の解明 1)ヒトプロスタシンのアミノ酸配列をもとに抗ペプチド抗体を作製した。この抗体はヒトプロスタシンを特異的に認識し、ウエスタンブロットでのヒトプロスタシンの検出を可能にした。 この抗体を用いたウエスタンブロットによりヒトプロスタシンが尿中に排泄されることを確認した。 2)原発性アルドステロン症は副腎皮質の腺腫からアルドステロンが過剰に分泌され、アルドステロンが上皮性ナトリウムチャネル(ENaC)を活性化することにより高血圧を引き起こす疾患と考えられている。私たちはこの病態にナトリウムチャネル活性化因子であるプロスタシンが関与していると考え、原発性アルドステロン症患者の術前・術後の尿サンプルを集め、ウエスタンブロットにより半定量的にプロスタシンの尿中排泄量を検討した。その結果、原発性アルドステロン患者の尿中には健常者に比して数倍以上のプロスタシンが排泄されていて、腺腫摘出術後にプロスタシンの排泄量が減少することを見出した。 私たちはすでにin vitroでプロスタシンがENaCを活性化することを証明しているので、今回の知見はプロスタシンがin vivoでENaCの活性化および高血圧の発症に関与しうる可能性を示唆するものと考えた。今後、さらにプロスタシンの生体内での意義を検討し、新しい高血圧治療への応用を検討したい。
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