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インスリン抵抗性改善薬トログリタゾンのメサンギウム細胞に及ぼす影響についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 11770600
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

柳場 悟  自治医科大学, 医学部, 助手 (70306124)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードTroglitazone / PPARγ / メサンギウム細胞 / 一酸化窒素 / Vit.E構造 / トログリタゾン / 細胞増殖
研究概要

目的:Troglitazoneはインスリン抵抗性改善作用を有することより注目されており,その作用は核内レセプターPPARγの活性化による.一方,Troglitazoneは抗酸化作用を示すがその作用はα-Tocopherol(Vit.E)の構造を有することによるとされる.さらに,培養血管平滑筋細胞やマクロファージに直接作用して各種サイトカインあるいは一酸化窒素産生(NO)の産生に影響を及ぼし動脈硬化病変の進展抑制に関与する可能性が示唆されるなど,多様な作用を持つと考えられつつある.今回,われわれはラット培養メサンギウム細胞を用いてインターロイキン1β(IL-1β)存在下におけるTroglitazoneのNO産生に及ぼす影響を検討した.
結果:1)ラット培養メサンギウム細胞において,IL-1β刺激によるNO産生は,治療で得られる血中濃度と同程度の低濃度領域においては濃度依存性(0.1〜20μM)かつ時間依存性に増強された.2)α-tocopherolはIL-1β存在下にNOの産生を増強しなかった.3)PPARγのリガンドである15dPGJ2およびPPARγとヘテロダイマーを形成する核内レセプターRXRのリガンドである9-cisRAはともにIL-1βによるNO産生を抑制した.4)troglitazoneはIL-1βによるiNOS mRNAの発現を増強しなかった.しかし,troglitazoneはIL-1βによるiNOS proteinの生成を増強した.
結論:Troglitazoneはメサンギウム細胞においてIL-1βによるNO産生を増強するが,それはVit.E構造による作用あるいはPPARγを介する作用ではなく,iNOS proteinのdegradationの抑制を介する可能性が示唆された.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柳場悟: "Troglitazone(Tro)のメサンギウム細胞におけるIL-1β誘導性一酸化窒素(NO)産生に及ぼす影響."日腎会誌. 42(3). 242 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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