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インスリン抵抗性におけるO結合型Nアセチルグルコサミン(O-GlcNAc)の関与

研究課題

研究課題/領域番号 11770638
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関北海道大学

研究代表者

藪中 宗之 (薮中 宗之)  北大, 医学部附属病院, 助手 (70240637)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードインスリン抵抗性 / O-GlcNAc / 糖尿病
研究概要

本研究では、蛋白質セリン/スレオニン部位でリン酸化と競合する糖鎖として注目される0結合型Nアセチルグルコミンサン(O-GlcNAc)のインスリン抵抗性における意義を検討した。高血糖状態がO-GlcNAc transferase(OGT)活性を上昇させ、タンパク質リン酸化におけるセリン/スレオニン部位がO-GlcNAcによって占められることが知られており、この反応を触媒する酵素がOGTである。もし高血糖によってOGTが活性化されインスリンシグナル伝達に関わる分子のO-GlcNAc化が亢進するならばインスリン抵抗性が生じる可能性がある。そこで、以下の検討を行った。(1)脂肪細胞に分化させた3T3-L1細胞を用い、インスリンをIRに結合した後、IRβサブユニット、IR基質1(IRS-1)、IRS-2、IRS-3、PI-3キナーゼの免疫沈降を行い、小麦胚芽レクチンによるブロッティングのよりO-GlcNAc化を検出した。その結果、IRβサプユニット、ISR-1に軽度のO-GlcNAc化を認めたがIRS-2、IRS-3、PI-3にはO-GlcNAc化は見られなかった。(2)3T3-L1、肝癌細胞株HepG2にOGTcDNAをトランスフェクションし、OGT過剰発現によってリン酸化の変化を観察した。OGT過剰発現によりIRS-1のリン酸化はコントロールに比較して経度減少した。IRS-2のリン酸化はコントロールと比較して変化は見られなかった。糖尿病状態でのO-GlcNAc化を調べるため、(3)高グルコース(16.5mM)下で各分子のO-GlcNAc化の有無を調べた。IRβサブユニット、IRS-1ではO-GlcNAc化が見られたが、IRS-2、IRS-3、PI-3では明らかでなかった。以上より、O-GlcNAcがインスリン抵抗性において何らかの役割を演じている可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Noriyuki YABUNAKA, et al.: "Elevated serum content of macrophage migration inhibitory factor inpatients with type 2 diabetes"Diabetes Care. 23・2. 256-258 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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