研究概要 |
肥満糖尿病モデルOLETFおよびZDFラットで,経口血糖負荷試験、SSPG+SSPI(steady state p1asma glucose+insulin)を行ない,著明なインスリン抵抗性が存在することを確認した.同時にangiotensin受容体阻害薬およびPDE(phosphodiesterase)阻害薬がこれを改善することを確認した.マイクロスフェア法による局所血流測定の結果より,PDE阻害薬によるインスリン抵抗性改善の機序として,脂肪,骨格筋での血流増加の関与が示唆された.今後はこれらの系を用いて,インスリン分泌障害と脂肪との関係を検討中である.また,脂肪毒性の機序を探るため,Ins-1およびprimary cultureの系を用いて,NFkBの発現レベルを検討中である. 臨床的には,糖尿病発症に関わる地域住民調査で,250名のボランティアで,経口血糖負荷試験,インスリン,レプチンの測定をおこなった.肥満と高中性脂肪血症,高インスリン血症,レプチンの関係を明らかにした.
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