• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

2型糖尿病における遊離脂肪酸による膵β細胞アポトーシス誘導の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770655
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関久留米大学

研究代表者

高根 直子  久留米大学, 医学部, 助手 (70261071)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード糖尿病 / 膵島細胞 / オレイン酸 / アポトーシス / Fas / Bcl-x / 遊離脂肪酸
研究概要

オレイン酸がFasを介するβTC1細胞のアポトーシスを増強する機序を検討するため,Bcl-2,Bax,およびBcl-xの発現量への影響をWestern blottingで検討した。0.5〜1mMのオレイン酸濃度で,βTC1細胞のBcl-2およびBaxの蛋白量には影響がみられなかった。しかし,Bcl-xの蛋白量は1mMの濃度で軽度の減少を示した。Bcl-xはアポトーシス抑制作用を有するので,この発現量減少がアポトーシス増強に部分的に関与していると考えられる。
次に,NFκBおよびc-jun/c-fosのcis acting elementを組み込んだreporter vectorを用いて,オレイン酸のシグナルについて検討を行なった。これらのvectorをリポフェクチン法によりβTC1細胞に導入し,48時間後にオレイン酸を添加し経時的に活性を測定した。しかし,0.1〜0.5mMの濃度のオレイン酸では有意の活性上昇は認められなかった。
ミトコンドリアsuccinate dehydrogenaseの不可逆的阻害剤である3-nitropropionic acidを用いてミトコンドリア機能を阻害しATP産生を抑制した際のアポトーシスへの影響を検討した。3-nitropropionic acidはβ細胞のATP含量を低下させたが,抗Fas抗体によるhFas/βTC1細胞のアポトーシスに影響を与えなかった。
しかし,グルコース不含培地を用いて3-nitropropionic acidを添加するとFasを介するアポトーシスが有意に増強した。オレイン酸と3-nitropropionic acidを併用すると,ATPはさらに低下しアポトーシスが増強された。細胞内ATP含量の変化が膵島細胞のアポトーシスに関与している可能性が考えられた。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi