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レプチンの脂質代謝調節作用と動脈硬化に及ぼす意義

研究課題

研究課題/領域番号 11770656
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関(財)生産開発科学研究所

研究代表者

松岡 直樹  生産開発科学研, 研究員 (90312222)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードレプチン / トランスジェニックマウス / リポ蛋白リパーゼ / 中性脂肪 / MTP
研究概要

レプチンは、強力な摂食抑制作用とエネルギー消費亢進作用をはじめ多彩な作用を発揮するが、脂質代謝に及ぼす作用に関しては、その詳細は未だ明らかでない。一方で、レプチン過剰発現トランスジェニックマウス(Skinny mouse)において対照マウスに比し、中性脂肪の低下を認めており、摂食抑制・エネルギー消費亢進作用以外のレプチンの直接的、間接的な血中脂質代謝調節への作用の可能性が示唆されている。
そこで、今年度は、1)血中糖脂質パラメータの測定、2)食餌負荷時、絶食時の連続濃度勾配超遠心法ならびにHPLCを用いたリポタンパク分画の測定、3)肝臓重量、肝臓内の中性脂肪含量の測定ならびに組織学的検討、4)オリーブオイル負荷試験における血中中性脂肪の変化の測定、5)脂質代謝において重要な分子の遺伝子発現量の比較、6)リポ蛋白リパーゼ活性の測定を行いレプチンの脂質代謝改善作用の可能性について検討した。その結果、Skinny mouseにおいて肝臓重量・肝臓重量あたりの中性脂肪含量は対照群に比し有意に低く、リポ蛋白リパーゼ活性の有意な上昇(1.4倍)をともなった中性脂肪(特にVLDL-TG)の低下、オリーブオイル負荷試験に於ける中性脂肪代謝亢進をみとめた。その機序は現段階においては明らかではない。しかしながら、Skinny mouseは対照群に比し血糖値には有意差を認めないものの、血中インスリン値は約1/3と有意に低下しており、Skinny mouseにおいてインスリン感受性の亢進が認めるとの益崎・小川らの報告(Diabetes 1999)も鑑みて、インスリン感受性改善を介した脂質代謝改善作用である可能性が示唆された。また、これらのことより肥満患者に対する、レプチンの肥満治療薬・糖代謝改善薬としての作用に加え脂質代謝改善薬としての作用の可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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