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甲状腺癌、大腸癌におけるテロメレウス活性,テロメア長とp53,p21の関係について

研究課題

研究課題/領域番号 11770658
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関東京大学

研究代表者

神森 眞  東京大学, 医学部・附属病院分院, 助手 (50292868)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードthyroid cancer / telomeve / telomerase / サザンフロット法 / テロメア長測定 / テロメレウス活性
研究概要

甲状腺腫瘍におけるテロメラーゼ活性とテロメア長の検討
ヒト癌組織(胃癌、大腸癌、肝癌、肺癌など)におけるテロメラーゼ活性が報告され、腫瘍マーカーとしてテロメラーゼ活性が注目されている。テロメラーゼは染色体末端に存在するテロメアの伸長、維持に関与する逆転写酵素である。テロメアは(TTAGGG)の6塩基の繰り返し配列を示し、染色体の分解、再構成、融合、消失などから染色体を保護、およびその対合に関与すると考えられている。テロメラーゼ活性は正常リンパ球、造血前駆細胞、生殖細胞、消化管粘膜の増殖域細胞でその活性が発現している以外、他の体細胞では発現を認めない。また、癌細胞ではテロメラーゼ活性を高頻度で発現していることが明らかにされるに従い、これまでに知られている癌化に伴う遺伝子発現変化の中では最も相関性が高い変化であることが明らかになり、腫瘍マーカーとしての有用性が期待されるに至った。今回、我々は21例の甲状腺腫瘍と正常甲状腺について、テロメラーゼ活性の発現およびテロメア長測定について検討した。
テロメラーゼ活性は、11/12例の甲状腺癌と3/9例の甲状腺濾胞腺腫で陽性を示した。平均テロメア長で甲状腺癌と甲状腺濾胞腺腫は、その母地である正常甲状腺組織より有意に短縮を認めた(p=0.0055,p<0.006)。さらに、テロメラーゼ活性があり、平均テロメア長短縮差(甲状腺腫瘍テロメア長-正常甲状腺組織テロメア長)が2kbp以上である甲状腺癌は11/12例、甲状腺濾胞腺腫は1/9例であった。以上より、テロメラーゼ活性と平均テロメア長短縮差を重ね合わせると甲状腺癌と甲状腺濾胞腺腫を鑑別できる可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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