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IκB遺伝子導入による自家静脈グラフト内膜肥厚の制御に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770670
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

田中 克典  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50296604)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード血管平滑筋細胞 / アポトーシス / アデノウイルスベクター / NF-kB / IkBa / 遺伝子導入 / Caspase-3 / 組み換えアデノウイルス / NF-κB / IκB
研究概要

血管形成術後の再狭窄病変などの血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖性病変に、アポトーシスが重要な役割を果たしている可能性が示唆されている。本研究では、NF-kBがVSMCのアポトーシスを制御している可能性に着目し、アデノウイルスベクターを用いた安定型IkBa遣伝子導入によるNF-kBの特異的抑制が、サイトカイン刺激下でのVSMCのアポトーシスとCaspase-3様プロテアーゼの活性化に及ぼす影響を検討した。【方法】NF-kBの制御タンパクであるIkBaの安定体(IkBDN)を発現する非増殖型アデノウイルスベクター(AdexIkBDN)を作製し、Polyethylenimine(PEI)存在下でMOI=10にてVSMCに感染させ、以下の実験を行った。細胞内のIkBaおよびIkBDNの発現をウエスタンブロッテイング法にて、IkBDN強制発現によるNF-kB抑制効果をゲルシフトアッセイおよびルシフェラーゼアッセイにて検討した。次にHoechst-33258染色にてアポトーシス細胞を検出、ELISAにて断片化DNA量を測定し、IkBDN強制発現によるTNF-a刺激下でのアポトーシス誘導効果を検討した。さらに、TNF-a刺激後のCaspase-3およびCaspase-2活性を経時的に測定した。【結果と考察】AdexIkBDNによるIkBDNの発現は、感染6時間後より認められ、48時間以上持続した。またIkBDNは、TNF-a刺激による分解を受けず、NF-kBを特異的かつ強力に抑制した。さらに、TNF-a刺激のみではVSMCのアポトーシスは誘導されなかったが、AdexIkBDN感染により、TNF-a刺激後の著明なアポトーシスとCaspase-3様プロテアーゼの活性化が認められた。一方、IL-1b刺激下ではAdexIkBDN感染によるアポトーシスは誘導されなかった。以上より、VSMCへのIkBDN遺伝子導入は、NF-kBの特異的抑制と、Caspaseカスケードの活性化により、TNF-a依存性のアポトーシスを誘導することが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 尾原秀明: "Overexpression of truncated IκBα induces TNF-α_-dependent apoptosis in human vascular smooth muscle cells."Arteriosclerosis,Thrombosis,and Vascular Biology. Oct;20. 2198-2204 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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