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フリーラジカルによる癲癇発症に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770755
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関山形大学

研究代表者

佐藤 慎哉  山形大学, 医学部・脳神経外科, 助手 (00302290)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードフリーラジカル / 脳虚血 / てんかん / 細胞障害 / 癲癇焦点 / ESR / 脳炎 / 血管腫
研究概要

現在までのところ、フリーラジカルによる組織障害で癲癇が生じるのか否かについてのはっきりした知見は得られていない。しかしながら、症候性癲癇の原因となる頭部外傷、脳硬塞などは、その急性期に多量のフリーラジカルが発生し組織障害が進行する疾患であり、癲癇の発生とフリーラジカルの関連を考えさせる。本研究は、このフリーラジカル反応と癲癇源性の獲得に関する研究である。
フリーラジカルの発生モデルとして、1)鉄剤注入モデル、2)全脳虚血モデル、3)髄膜炎脳炎モデル、の3種類のモデルを用いて検討を行った。初年度は、髄膜炎脳炎モデルにおいてNitric oxideをはじめとするラジカルが産生していることをmagneticspinresonance(ESR)により証明した。また、このNitric oxideは誘導型のNOSから産生されていることも証明した。第2段階として、脳虚血において成功しているスピンラベル剤(carbamoyl-PROXYL)によるフリーラジカルの画像化が、髄膜炎脳炎モデルにおいてもできるか否か検討を行ったが、脳虚血に比較して産生されるラジカルの量が少なく、画像化には至らなかった。次に、全虚血モデルにおいては、全身痙攣が特に血流再開時に生じることが観察できた。全脳虚血モデルは、血流再開時に多量のoxiygen radicalが発生することが証明されており、フリーラジカルの発生と癲癇発作の関係を論ずる上で興味深い結果である。鉄剤注入による癲癇モデルに関しては、マイクロマニュピュレーターを用いてFeCl_3海馬注入による癲癇モデル作製を試みたが、再現性のある発作を誘発できなかった。しかしながら、血管腫が原因となるfocalepilepsy例において周囲のへモジデリンの沈着がてんかん源性に関与していると考えられ、てんかん手術症例での検討を行ったが、まだ症例が少なく今回の研究期間内には一定の結論がでず、今後のさらなる検討が必要である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 遠藤広和: "ラット髄膜炎モデルにおけるPhenylbutylnitroneの薬理効果の検討"脳循環代謝. Vol2・1. 112-113 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Kaori Sakurada: "Motor area cavernous angioma : Case report"Surg Neurol. 53. 337-339 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 遠藤広和 (佐藤慎哉): "ラット髄膜炎における Phenylbutylnitrone の薬理効果の検討"脳循環代謝. Vol11(予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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