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脊髄損傷時の不可逆的神経変性を治癒過程に導くアポトーシス抑制療法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11770792
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

中村 宏  富山医薬大, 医学部附属病院, 助手 (60293312)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード脊髄損傷 / アポトーシス
研究概要

脊髄損傷におけるアポトーシスの病態的ならびに臨床的意義を明らかにし、脊髄損傷後のアポトーシス抑制療法のための基礎的知見を得ることを目標として本教室で確立した脊髄損傷モデルマウスを用いて研究を行った。まず、Fas を介したアポトーシスが脊髄損傷に及ぼす影響を調べる目的で、Fas を発現しないミュータントマウスであるMRLマウスとWild type のマウスにおける脊髄損傷を比較した。行動学的には、損傷後1週までは違いが認められなかったが、1週以降ミュータントマウスの回復が良好であった。in situ nick end labelling によって組織学的にアポトーシスを比較すると、損傷後1週までは違いが認められなかったが、1週以降Wild type のマウスのみで損傷部位から離れた部位のアポトーシスが認められた。免疫組織学的に、このアポトーシスはオリゴデンドログリアに生じていることを明らかとし、これによる伝導障害が行動学的な差の原因であることをつきとめた。現在、抗 Fas 抗体を投与することにより、このアポトーシスを抑制する実験を遂行中である。一方、脊髄損傷における二次損傷を、免疫担当細胞の抑制によって阻止する実験も開始しており、活性化したリンパ球、マクロファージ、およびミクログリアにアポトーシスを生じることが期待される特殊な Fas リガンドを脊髄損傷直後に投与することで、脊髄損傷が改善するとの知見を得ている。今後この改善効果が、実際に免疫担当細胞のアポトーシスによって生じていることを、組織学的および生化学的に証明していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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