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オピオイドペプチド発現ベクターによる痛みの遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 11770835
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関群馬大学

研究代表者

高橋 健一郎  群馬大学, 医学部, 助手 (40302468)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアデノウイルスベクター / 遺伝子治療 / オピオイドペプチド / がん性疼痛
研究概要

オピオイドペプチド発現ユニットを組み込んだアデノウイルスベクターを作成した。
組み込んだオピオイドペプチドはMet-エンケファリン、β-エンドルフィン、スパイノルフィン、エンドモルフィンである。前年度、4次ウイルスまで精製・濃縮し、in vitroで発現を確認したMet-エンケファリンとスパイノルフィン発現ベクターを、クモ膜下カテーテルを留置したラット(300-350g)の脊髄(腰髄部)にカテーテル(PE10)を介してin vivo導入した。鎮痛効果をホルマリンテスト、ホットプレートテストなどで調べたが、有意な鎮痛効果は認められなかった。脳脊髄液中のMet-エンケファリンの含量をラジオイムノアッセイ法で測定したが、発現ベクター導入によって、わずかに含量の増加を認めるのみであった。鎮痛効果が得られなかった理由としては、in vitroにおいては目的とした蛋白が産生され、同じ発現系でLacZ遺伝子はきちんと発現していたことなどから、(1)Met-エンケファリンが脳脊髄液中で速やかに分解されてしまった、(2)慢性的なオピオイドペプチド刺激で、脊髄のオピオイドレセプターがダウンレギュレーションしてしまった、(3)内因性オピオイドペプチドの鎮痛物質としての限界、(5)発現ウイルスベクターの精製上の不備、などが考えられる。現在は、より強力かつ安定なオピオイドペプチドであるエンドモルフィンで検討中である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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