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肺気腫ラットにおける至適換気条件の遺伝子解析による検討

研究課題

研究課題/領域番号 11770837
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関千葉大学

研究代表者

篠塚 典弘  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (80261907)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード人工呼吸 / ラット / 遺伝子解析 / c-fos
研究概要

本研究の目的は人工呼吸を肺への侵害刺激としてとらえ、その侵害度を肺組織における遺伝子の発現から評価することを目的としている。そして、その結果から人工呼吸の換気条件を早期に侵襲度の観点から評価できるのではないかと考えた。今回着目した遺伝子はc-fosであり、組織に侵害刺激が加わったときに比較的に早期に出現すると言われている。
まず、人工呼吸の条件により、c-fosの発現に差が出るかどうかを検証した。即ち、人工呼吸による侵害刺激として気道内圧を考え、呼気終末気道内圧(PEEP)を3cmH_2Oの群と10cmH_2Oの群とでc-fosの発現に差があるかをRT-PCR法にて調べた。最初に、30分間、60分間の人工呼吸の後に、肺を取り出して上記プライマーにてRT-PCR法を試みたところ、既に30分の時点でc-fosの発現が見られる事が解った。更に、PEEP3cmH_2Oの群とPEEP10cmH_2Oの群との間に、c-fosの発現に差があることが解り、希釈法によりその差がおよそ4倍程度であることも解った時点で関連学会にて発表した。(至適人工呼吸条件のc-fosを用いた検討、日本麻酔学会第47回大会、東京)
次に、PEEP値の変化とc-fosの発現との相関関係を更に詳細に検討することとした。ところが、基準となるc-fosの発現にばらつきが見られその対策に苦慮している。即ち、同一個体の肺がより厳密なコントロールになると考えて、3cmH_2OのPEEPで第一標本採取の後に、10cmH_2OのPEEPを加えて30分換気した後に第二標本を取った。しかし、この両者の標本間には同程度の差が見られたものの、第一標本における個体間のばらつきが非常に大きく、更にその標本も採取部位によってばらつきが見られたために、1全肺を摘出し各部分のc-fosの発現をみる、2同一肺葉から採取するなどの検証を行っている現状である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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