超音波画像のColor Kinesisの解析用のコンピューターソフトの開発を基礎に解析処理法を検討中である。Color KinesisあるいはAqoustic quantification(AQ)の解析用のコンピューターソフトでは心内膜面を拡張末期(心電図でのR波と同期)を決め33msec毎にcolorあるいは線形表示させて、その画像をデジタル画像のままMOに保存する。その後変換ソフトを用いてパーソナルコンピューター上で画像処理ができるようにファイル形式を変換する。その後、これらの画像を重ね合わせることにより3次元構築ができるようにソフトを変更中である。ただし、現在のところこの操作には1心拍画像を処理するのに約5-10分かかるため実用的ではない。3次元のマルチプレーンの経食道心エコーを用いてマルチプレーンの角度を0度から180度の範囲で10度づつ回転させて画像を得ていく操作が必要になるが、現在この操作上問題なのは最低でも18心拍画像が必要となり実際にはその倍以上の心拍が必要となる。このためその間に心拍変動があるような状況、あるいは人工呼吸による影響などの影響も生じてくる。このため現段階ではこの方法の変更を含めて他にシンプルな方法がとれないかを検討中である。現実的には経食道心エコーを4腔像、2腔像、長軸像の得られる高さに固定し、2-dimentionalエコーおよびAcoustic quantification(AQ)の画像をそれぞれ得ることでこの3画像からまず基本骨格になる3次元構築を行ないその後に詳細な画像を追加する方法を検討中である。
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