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日帰り手術の麻酔にプロポフォールとセボフルレンの併用は有効か

研究課題

研究課題/領域番号 11770875
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関久留米大学

研究代表者

伊藤 貴彦  久留米大学, 医学部, 助手 (20309842)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード最小肺胞内濃度(MAC) / セボフルラン / プロポフォール / ミダゾラム / GABA_A受容体 / 最小肺胞内濃度 / ラット
研究概要

吸入麻酔薬であるセボフルレン及び、静脈麻酔であるプロポフォールとミダゾラムはいずれも、GABA_A受容体に作用する事が知られている。このことより、プロポフォールとセボフルレンの併用により、麻酔効果を増強すること、すなわちプロポフォールはセボフルレンの最小肺胞内濃度(以下MAC)を低下させることが示唆される。
平成12年度はラットを用い、プロポフォール投与量とセボフルランのMACとの関係をみた。セボフルランの濃度を0.2%増減させ、体動が消失する最低濃度と、体動が生ずる最大濃度の平均より、セボフルレンのMACを求めた。続けてラットをプロポフォール10mg/kg/h投与群(グループP1)、20mg/kg/h投与群(グループP2)、ミダゾラム0.4mg/kg/h投与群(グループM)に分けそれぞれの群においての、セボフルレンのMACを求めた。グループP2においてセボフルレンのMACは、2.1±0.4%から1.3±0.3%へと有意に低下し、フルニトラゼパム投与を行なってもセボフルランのMACは変わらなかった。グループP1においては、1.9±0.3%から1.7±0.3%と、セボフルランのMACに影響を与えなかった。一方グループMにおいては、セボフルレンのMACは、2.0±0.1%から1.4±0.2%へと低下し、フルマゼニルの投与により1.9±0.2%へと、MACの復帰をみた。グループP2、グループMにおいてそれぞれ、血圧の変化は刺激前に著明な低血圧になることはなかった。また刺激後の血圧の上昇を認めており血圧の抑制効果は無かった。ミダゾラムのセボフルランMAC低下作用は、フルマゼニルにて拮抗されることよりGABA_A受容体を介すると思われる。プロポフォールのMAC低下作用が、GABA_A受容体を介するかは今回の研究からは不明であり今後研究の必要がある。プロポフォールには鎮痛作用は無いとされるが、セボフルランMACが低下したことで、MACが麻酔薬の鎮痛効果の指標とするならばプロポフォール20mg/kg/h投与は鎮痛作用を有すると思われる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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