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ホルモン不応性前立腺癌に対する前立腺特異抗原を標的とした腫瘍ワクチン療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11770908
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

西山 徹  慶應大, 医学部, 助手 (60255536)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード前立腺癌 / 前立腺特異抗原 / 樹状細胞 / 腫瘍ワクチン / cytotoxic T cell
研究概要

比較的予後良好である前立腺癌において、ホルモン不応性癌は治療抵抗性である。一方、Prostate-Specific Membrane Antigen(PSM)はホルモン不応性癌を含め前立腺特異的に発現しており、前立腺癌免疫療法のよい標的と考えられる。本研究においては前立腺癌に特異性の高い治療法の開発を目指し、PSM epitopeと樹状細胞(DC)を用いた cytotoxic T cell(CTL)の誘導を検討することを目的としている。
本年度は、HLA A-2である前立腺癌患者および女性を含む健常者を対象として、それぞれのperipheral blood mononuclear cell(PBMC)よりDCを誘導し、このDCにPSM由来のHLA A-2結合性epitope(LLHETDSAV)を結合させたものを抗原提示細胞としてPBMCを刺激した。未刺激のPBMCをコントロールとして、HLA A-2である前立腺癌細胞株LNCaPおよび膀胱癌細胞株、KU-19-19に対する殺細胞性を51Cr release assayで評価比較した。またKU-19-19にPSM epitopeを結合させたものを標的として同様に殺細胞性を比較した。
その結果、PSM epitope結合DCの刺激でKU-19-19に対するPBMCの殺細胞性は上昇を認めなかったが、LNCaPに対する殺細胞性は上昇した。またPSMepitopeを結合させたKU-19-19に対する殺細胞性はPSM epitope結合DCの刺激で上昇した。健常女性に比して前立腺癌症例のPBMCの殺細胞性の上昇は低い傾向があった。
以上の結果より、HLA A-2結合性PSM epitopeを用いた前立腺特異的CTLの誘導がホルモン不応性前立腺癌に対する免疫治療に応用できる可能性が示唆された。今後、より有効性の高いepitopeの検索が必要と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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