研究課題/領域番号 |
11770916
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
飯田 如 久留米大学, 医学部, 講師 (70232121)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 蓚酸カルシウム / MDCK細胞 / 細胞内カルシウムイオン / heparan sulfate / syndecan-1 / calcium oxalate stone / heparan sulfate proteoglycan / bikunin / MDCK cells |
研究概要 |
平成11年度は、蓚酸カルシウム結石形成ラット腎組織における(HSPG)syndecan-1の発現が有意に亢進していることを証明した。(Iida S et al.J Am Soc Nephrol.1999)平成12年度は、ヒト前立腺癌細胞株よりsyndecan-1 cDNAのcloningを行い、この遺伝子を含んだ蛋白発現ベクターを犬の尿細管上皮細胞(MDCK cells)に導入し、ヒトsyndecan-1を発現する細胞株を樹立した。この細胞は、遺伝子レベルでも蛋白レベルにおいてもヒトsyndecan-1を発現していることが証明された。また、蓚酸イオン存在下での細胞内カルシウムイオンの変化を調べた。細胞をOregon Green BAPTA-1AMにて染色し、蛍光顕微鏡で観察しながらリアルタイムで細胞内カルシウムイオン濃度の測定をおこなった。その結果、細胞外に蓚酸(0.5-2.0mM)を還流液に添加すると、細胞内カルシウムは減少することがわかった。一方、同じ細胞株をheparinもしくはheparan sulfateで処理した場合、細胞内カルシウムの減少は阻止された。蓚酸添加時に、細胞内カルシウムが減少する原因として、おそらく蓚酸イオンが細胞内カルシウムイオンと結合し、細胞内での蓚酸カルシウムの結晶形成が始まるからではないかと考えた。そして、高分子インヒビターであるheparinもしくはheparan sulfateが、その強力な陰イオン・チャージにより蓚酸イオンの細胞内流入を阻止するためと考えられた。今後これらを証明するため、電子顕微鏡による観察を行う予定である。
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