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胎児循環におけるエンドセリン1(1-31)およびヒト肥満細胞キマーゼの生理と病理

研究課題

研究課題/領域番号 11770941
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関徳島大学

研究代表者

前田 和寿  徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30294680)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードヒト肥満細胞性キマーゼ / エンドセリン-1(1-31) / 妊娠中毒症 / エンドセリン1(1-31) / 臍帯動脈 / 血管収縮
研究概要

[成績](1)全ての症例において,子宮筋,胎盤,臍帯標本中にhMC陽性細胞の発現が認められた.しかし,重症妊娠中毒症例では,正常妊娠例に比べ子宮筋においてはhMC陽性細胞が著明に増加しており逆に胎盤絨毛,臍帯間質部では陽性細胞が著しく減少していた.(2)子宮動脈はKCl添加により、組織湿重量1gあたり252±185g(n=48)と強い収縮反応を示したが、臍帯動脈の収縮力は48.4±35.3g(n=23)と有意に(p<0.0001)弱かった。ET-1による子宮動脈の収縮はKClの53.8%であったが、ET-1(1-31)では8.4%と有意に(p<0.005)弱かった。臍帯動脈では、ET-1およびET-1(1-31)による収縮がそれぞれKClの105%および153%と、特にET-1(1-31)に対し強い反応性を示した。
(3)ET-1(1-31)に対する子宮筋の収縮力は重症妊娠中毒症症例が,正常妊娠症例に比して有意に強かった.しかし臍帯動脈の収縮力は重症妊娠中毒症症例において有意に弱かった.
[結論](1)hMCが,妊娠子宮および胎児胎盤系に存在することが確認された.重症妊娠中毒症例では,胎児胎盤系においてhMCの産生を抑制されていることは胎児に対して防御的に働いている可能性が推測された.(2)臍帯動脈の収縮反応の調節は、子宮動脈とは異っており、特にET-1(1-31)の役割が大きいと考えられる.(3)重症妊娠中毒症においては,胎児循環が収縮物質に対して何らかの防御機構が働いていることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takej.T,Nakaya Y,Kamada M,Maeda K,Aono T, et al: "Effect of a novel vasoconstrictor end thelin-1(1-31) on human umbilical artery"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 270. 622-624 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Shiuane M,Nakaya Y,Maeda K,Aono T, et al.: "Activation of Ca^<2+> activated K^+ channels in human myometrium. by nitric oxide."Gynecol.Obstet.invest.. 49. 249-254 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 前田和寿,三谷龍夫,違藤聡子: "妊娠子宮および胎児循環における新しい血骨作耐性ペプチドエンドセリン1(1-31)および同活性化酵素,ヒト肥満細胞キナーゼの生理と病理"日本妊娠中毒症学会雑誌. (発表予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 前田和寿,青野敏弘: "子癇"臨床婦人科産科. 55. 170-173 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 前田和寿,三谷龍史,西條良香,竹治尚志,苛原稔,青野敏博: "早産防止の治療薬"医薬ジャーナル. 36. 160-164 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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