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体外受精排卵誘発でのprolactin投与による卵成熟促進効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770954
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関杏林大学

研究代表者

佐藤 学  杏林大学, 医学部, 助手 (70301489)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード体外受精 / prolactin / bromocriptine / 卵成熟
研究概要

排卵誘発法bromocriptine-rebound methodがrebound現象で内因性のprolactin(PRL)を増加させることにより、ヒト体外受精での卵成熟と妊娠率を改善することを、我々は報告してきた。本研究では、gonadotropin(Gn)とPRLの併用投与による排卵誘発法をマウスで検討し、卵成熟法に関して効果を解析した。8週齢マウスにGnRH agonistで下垂体を脱感作した後、pregnant mare serum Gn(PMS)、hCG投与で排卵誘発を行った。この際、hCG投与の72時間前(n=141)、48時間前(n=99)、24時間前(n=71)または当日同時(n=34)に、0、0.01、0.1、0.3、1、3、10または30単位のPRLを腹腔内に併用投与した。その後交配し、排卵後に採卵し、排卵総数、受精卵数を比較した。さらに胞胚期まで培養し、胞胚形成率も比較した。hCGの72時間前(PMSの24時間前)のPRL投与では、PRL0.3単位投与群/対照群の排卵数は、19.3±2.2(SEM)/12.6±1.3、受精卵数は15.1±1.6/9.5±1.1、胞胚数は9.7±1.3/5.9±1.2でありPRL投与群で有意に多かった。hCGの48時間前(PMSと同時)のPRL投与では、PRL0.1単位投与群/対照群の胞胚数は11.5±0.9/7.8±1.2でありPRL投与群で有意に多かった。hCGの24時間前(PMSの翌日)のPRL投与では、PRL投与群の成績が対照群より良い値だった。hCGとPRLの同時投与群では、どのパラメーターも対照群と差を認めなかった。今回の研究により0.1単位から0.3単位のPRLをhCG投与前72時間から24時間前に投与すると初期の卵胞発育・成熟を促進させた。この事から、初期の胞胚発育にPRLが重要な生理的意義がある事が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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