研究概要 |
超高速高解像度声帯振動デジタル撮影装置を用いた声帯振動の撮像と電気声門図(EGG),光電声門図(PGG),音声の各波形との相関性、声門開大及び声門閉鎖のパタンとそれに対応したEGG波形のパタンについて及びその要因について、一部第99回日本耳鼻咽喉科学会総会にて報告し、さらに声門開大及び声門閉鎖にそれぞれ5つのパタンを再確認した上で同学会誌に投稿した。また、第11回世界気管食道科医学会にて発表した。しかし、中心的に解析すべき点と思われるゆらぎやビブラートの違いが超高速高解像度声帯振動デジタル撮影による声帯振動撮像の声門開大及び声門閉鎖のパタンとそれに対応したEGG波形,PGG波形のパタンの中でどう変化するのか、ゆらぎやビブラートは周期が長くもう一度基礎の実験より長いデータが必要となり、実験やり直した。既存のデータを含め現在解析中である。次に、4種類の感情(喜、怒、哀、楽)の表現における、超高速高解像度声帯振動デジタル撮影装置を用いた声帯振動の撮像と電気声門図(EGG),光電声門図(PGG),音声の各波形の声門開大及び声門閉鎖のパタンとそのゆらぎやビブラートによる変化について検討中である。PGGはゆらぎやビブラートの存在その周期性は捕らえられる様である。EGGはゆらぎやビブラートの1周期毎の変化をとらえられ、その声門開大及び声門閉鎖のパタンの中での変化がある様でこれを比較検討中である。今後、第17回世界耳鼻咽喉科学会総会にて発表し、Journal of Voiceに投稿する予定であり、更に音響的特徴、形状及び形状の時間的変化,感情の違いとビブラート、低周波数成分、画像上の声帯振動の変動、Intensityに関する音の立ち上がり、終わり方、ゆらぎ、および基本周波数のゆらぎ、などとの関係について検討していきたい。
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