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鼓索神経障害時における膝神経節の神経伝達物質の発現と味蕾の再生

研究課題

研究課題/領域番号 11771026
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

曽根 美恵子  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30253280)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード慢性中耳炎 / 真珠腫性中耳炎 / 味覚障害 / 鼓索神経 / 電気味覚検査 / ろ紙ディスク法 / 神経再生
研究概要

鼓室形成術で鼓索神経を操作あるいは切断した時、同側の舌前3分の2に味覚障害がおこると言われているが、臨床上重要な問題であるにもかかわらず、その程度や回復過程を詳細に検討した報告は非常に少ない。今年度は臨床的研究を行なった。中耳手術後の味覚障害の程度、再生を長時間(術前、術後2週、6ヵ月)にわたって、電気味覚検査(EGM)及びろ紙ディスク法で測定した。また、術後2週間は術前味覚閾値正常であった症例を選んで連日EGM閾値の測定を行なった。現在までに明らかになった点は以下のとうりである。
(1)慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎患者のEGM閾値はそれぞれ10.6±13.8dB、10.3±12.5dBであり、正常閾値8dBを超えていた。しかし、味覚障害を訴える患者はいなかった。
(2)後は鼓索神経の切断、保存にかかわらず、EGM閾値は上昇していた。
(3)鼓索神経を切断した場合、術後舌のしびれ等を訴える率は17.6%に対し、切断しない場合は31.8%と高率であった。
(4)鼓索神経を保存した場合、6ヵ月後のEGM閾値の回復率は、20歳以下で83.3%、21-40歳で44.4%、41-60歳で44.4%であった。20歳以下の若年者は、傾向検定で有意に回復率が高かった(p<0.005)。
(5)鼓索神経を切断した場合、手術後1年以上経過するとEGM閾値の高い部分の面積が若年者において減少していた。
(6)術後の自覚的他覚的味覚障害は、耳硬化症のような非炎症性疾患の方が重篤であった。来年度は動物実験を中心に進める予定である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 曽根美恵子: "慢性中耳炎と味覚障害"日本味と匂い学会誌. 5. 257-258 (1998)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 曽根美恵子: "中耳手術による味覚障害について"日本味と匂い学会誌. 6. 709-712 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 曽根美恵子: "中耳手術後の味覚障害とその回復"日本味と匂い学会誌. 7. 649-652 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 曽根美恵子、他: "中耳手術による味覚障害について"日本味と匂学会誌. 6. 709-712 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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