研究課題/領域番号 |
11771053
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
安積 敦 (安積 淳) 神戸大学, 医学部, 助手 (00263385)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | HSV-1 / 網膜炎 / RT-PCR / ELISA / サイトカイン / CD4T細胞 / I型単純ヘルペス / 実験モデル / サクトカイン |
研究概要 |
BALB/cマウスの右眼前房に1型ヘルペスウイルス(KOS株)を接種し、8日目以降に対眼(左眼)に網膜炎を発生した固体を選定し、解析を加えた。左眼の炎症は接種後11〜14日目にピークを迎え、その後消炎するので、ウイルス接種後9、11、14、21、35日目を選び、経時的な変動を観察した。 1.眼内のサイトカインmRNA産生 検討を加えるサイトカインとして、γIFN、IL-1β、IL-2、IL-4、IL-10、IL-12、TNF-α、TGF-β2、i-NOSを選んだ。各実験日に4〜7匹のマウスから眼球を摘出してここからmRNAを抽出し、実験終了まで-80℃に保存した。実験終了後、RT-PCRを行って、各サイトカインmRNA量を半定量的に測定し、各サイトカインmRNA量の経時的変化を調べた。その結果、γIFN、IL-1β、IL-2、IL-4、IL-10、ITNF-α、i-NOSについては、炎症の変化とほぼ同機して、ウイルス接種後11もしくは14日目にmRNA量がピークを迎えた。これに対して、IL-12、TGF-β2は、網膜炎発症前からmRNAが検出され、網膜炎の極期で最も低い価となった。 2.眼内サイトカイン産生のELISAによる検討 実際のサイトカイン蛋白産生の経時的変化を調べるために、眼内から細胞を採集して培養し、培養液中のサイトカイン濃度をELISAで測定した。γIFN、IL-2、IL-4、IL-10について行ったが、IL-2とIL-4は検出限界以下の測定値であった。これに対して、IL-10とγIFNは、ウイルス接種後11および14日目に、いずれも500〜1000pg/mlという高濃度が検出された。また、ウイルス接種後21日目(炎症寛解期)の培養液からは、ほとんど検出されなかった。
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