研究課題/領域番号 |
11771063
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
丸岩 太 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (70209691)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 虹彩色素上皮 / 網膜色素上皮 / 電気生理 / 豚眼 / 常在電位 / Kチャンネル |
研究概要 |
豚眼から虹彩色素上皮と網膜色素上皮を取り出してその両者の電気生理学的類似性の有無を検討した。網膜下腔のK濃度の調節は網膜機能維持には不可欠であると考えられるため、虹彩色素上皮に網膜色素上皮と同じようなK濃度変化に対する反応が見られるかをまず検討した。 実験は豚の摘出眼球(清潔な状態で低温保存)より虹彩色素上皮と網膜色素上皮を分離し、Millicell-HAcell wellに単層構造を作るように培養を行った。豚眼の虹彩色素上皮は顕微鏡下で鈍的に剥離し一度培養液で一週間培養し浮遊してきた細胞を用い酵素処理していないものを集めてさらに一層になるまで、ミリセル上に培養した。ミリセルの抵抗計で組織抵抗を測定したが、充分な電気抵抗を得ることができなかった。組織抵抗は約2ケ月で網膜色素上皮は40Ω〜60Ω/cm^2であったか、虹彩色素上皮は20Ω〜30Ω/cm^2であった。そのため、灌流用のチャンバーに固定して灌流し電位の安定を計測したか、約30分間は電位が上昇するも、その後は次第に低下して1mV以下の電位となってしまった。またマニピュレーターを用いて微小電極を細胞内に固定しようとしたが固定が非常に不安定で、さらなる防振台の工夫や灌流装置の工夫が必要であった。また培養液の調整を行ってゆく。
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