研究課題/領域番号 |
11771068
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
柳原 順代 大阪市立大学, 医学部, 助手 (70275270)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 網膜色素上皮細胞 / 肝細胞増殖因子 / occludin / 分化 / 上皮様形態 |
研究概要 |
1)肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor;HGF)の網膜色素上皮細胞(RPE)の上皮化に対する影響(in vitro) ウシ培養RPEを用いた実験で、HGFはtight junctionの構成蛋白であるoccludinの細胞骨格への結合を促進させ、上皮様形態を維持させた。このシグナル伝達系についてははっきりしたデータがでていない。 2)HGFのwound healingへの影響(in vitro) confluentになったRPEを一部擦過、除去したモデルにおいて、HGFはwound healingを促進し、かつwound修復後のRPEは、HGFを添加しないものより上皮様形態を示した。HGFはRPEの増殖と遊走を促進したが、増殖は主にmitogen-associated protein kinases系により、遊走は主にphosphatidylinositol3-phosphate kinase系により伝達されていることが、阻害剤を用いた実験により明らかとなった。RPEと血管内皮細胞を用いた3次元再構成培養モデルを用いたwound healingに対するHGFの効果は、モデルの作成がやや困難であり、現在も検討中である。 3)HGFの生体内での作用(in vivo) 家兎を用いての実験を予定していたが、3次元再構成培養モデルを用いての十分な検討ができなかったことより、無駄な動物実験を避ける意味で、今回は検討しなかった。今後、in vitroでの十分な検討を行った後、必要最低限の動物を使った研究を行いたいと考えている。
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