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顎関節滑膜表層細胞の細胞結合-免疫細胞化学的、分子生物学的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 11771112
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関新潟大学

研究代表者

井上 佳世子 (野澤 佳世子)  新潟大学, 歯学部, 助手 (90303130)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード顎関節 / 滑膜 / 滑膜表層細胞 / ラミニン / 基底膜 / HSP25 / 免疫細胞化学 / ラット
研究概要

ラット顎関節滑膜を研究対象とし、免疫細胞化学的手法、免疫電子顕微鏡法および共焦点レーザー顕微鏡法を用いて以下のような所見を得た。
1.基底膜の主要構成成分であるラミニンの特異抗体を用いて、ラット顎関節滑膜を免疫染色したところ、ある種の滑膜紬胞の外周に強いラミニンの免疫反応が観察された。この陽性細胞を免疫電顕法で観察すると、細胞内に電子密度の高い分泌顆粒、粗面小胞体、ゴルジ装置が観察され、この細胞は滑膜B細胞と同定された。さらに、この基底膜はしばしば断裂しており、さらに基底膜に面して多数のタコ壷様構造が観察された。
2.低分子heat shock protein(HSP)のひとつであるHsp25の特異抗体を用いて、ラット顎関節滑膜を免疫染色したところ、ある種の滑膜細胞が強い陽性反応を示した。レーザー顕微鏡で観察すると、この陽性細胞はその細胞質の形態から2種に分けられた。すなわち、長く太い突起をもつものと短いが関節腔に到達すると、関節腔を裏打ちするように横走する突起ももつ細胞である。後者の細胞はその突起により関節腔と滑膜下組織を境していた。この細胞は電子密度の高い分泌顆粒、粗面小胞体、ゴルジ装置をもつという微細構造学的特徴から滑膜B細胞であることが明らかにされ、Hsp25が滑膜B細胞の有用なマーカー物質であることが示された。さらに、血管内皮細胞、肥大軟骨細胞層および成熟軟骨細胞層の軟骨細胞、関節円板内に存在する軟骨細胞様細胞もHsp25陽性を示した。
なお、これら一連の研究成果を得るのに、本研究補助金で購入した画像解析用パーソナルコンピューターが活用された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Nozawa-Inoue et al.: "Immunocytochemical demonstration of laminin in the synovial lining layer of rat temporomandibular joint"Arch. Oral Biology. 44・6. 531-534 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] K.Nozawa-Inoue et al.: "Immunocytochemical demonstration of heat shock protein 25 in the rat temporomandibular joint"Arch. Histology Cytology. 62・5. 483-491 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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