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環境ホルモンとしての歯科材料が雄性生殖腺機能に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 11771119
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

中牟田 信明  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (00305822)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード生殖毒性 / レジン / in vitro
研究概要

前年度に行ったマウスへの経口投与実験の結果をふまえて、本年度はマウスの精巣から分離した培養細胞を用いるin vitroの投与試験を行った。試験には幼若個体の精巣からセルトリ細胞を選択的に分離して使用した。その理由は、1)歯科治療に用いられるシーラント剤を未重合の状態で経口投与すると、特に幼若個体の雄性生殖腺が影響を受け易かったこと、2)セルトリ細胞はエストロゲン様化学物質に対する感受性が高いこと、3)段階的な酵素処理法によって他の細胞種の混入を抑えた高純度の細胞が調製できること、等である。
ディッシュ上で培養したセルトリ細胞へDMSOで希釈した未重合シーラントを投与し、24時間後にWST-1法を用いて細胞の代謝活性を測定した。その結果、調べた範囲の濃度ではシーラント投与の影響が現れず、無処置群との間に有意な差は認められなかった。このことは、経口投与実験で見られた生殖腺への影響が、シーラントのセルトリ細胞に対する直接的作用ではなかった可能性を示唆する。すなわち、生殖細胞や、精巣内に存在するその他の細胞がシーラント成分の標的なのかもしれないし、生殖腺以外の場所で起きた変化の二次的影響だった可能性も否定できない。また、今回用いた実験系では検出感度以下だったが、セルトリ細胞に対してシーラントが何らかの直接的影響をもつことも考えられる。何れにせよ、歯科材料を含めて、内分泌かく乱作用の疑われる物質の生殖腺機能に対する影響をin vitroで評価するためには例えば精細管断片の器官培養など、別の実験系を用いる必要がある。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 中牟田信明: "歯科用レジンの生殖毒性試験"九州歯会誌. 53・6. 724-725 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 中牟田信明: "歯科用レジンの生殖毒性"歯基礎誌. 41・5. 510 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 中牟田信明: "歯科用レジンの生殖毒性試験"九州歯会誌. 53・6. 724-725 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中牟田信明: "歯科用レジンの生殖毒性"歯基礎誌. 41・5. 510 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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