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味蕾の形態形成における細胞間相互作用ならびに上皮-神経間相互作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11771127
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

熊倉 雅彦  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (60234514)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード形態形成 / 細胞分化 / 免疫組織化学 / 味蕾 / 基底細胞 / 味細胞 / 神経 / 神経細胞接着分子
研究概要

上皮細胞の分化と神経、上皮成長因子との関係の解析を目的として、種々の生理活性ペプチドと神経特異タンパク、神経細胞接着分子(NCAM)、EGF、EGFレセプター等の抗体をマーカーとして、ラット胎児の味蕾の形態形成過程における基底細胞、味細胞の分化と神経との関連、および舌粘膜上皮細胞のEGFとEGFレセプターの局在を光顕、および電顕免疫組織化学により検討を行った。光顕免疫組織化学では、胎齢14日目で、味蕾の形成に先だって、多層化した上皮層の基底膜直下に神経特異エノラーゼ(NSE)抗体陽性の神経が観察された。味蕾原基の形成は胎齢16日目で認められ、原基内にはNSE、PGP9.5抗体陽性神経が、また、原基の基底部にサイトケラチン18抗体陽性細胞が観察された。胎齢17日目では、味蕾原基内にNCAM抗体陽性細胞が認められた。胎齢18日目では、味蕾の基底部にサイトケラチン18、20抗体陽性細胞が、また、それら以外でNSE抗体陽性細胞が観察された。また、同時期の味蕾内部の神経は、NSE、PGP9.5、S-100蛋白抗体について陽性を示した。胎齢20日目と出生直後でも胎齢18日目と同じ結果が得られたが、この時期の味蕾内部にはセロトニン抗体陽性細胞も観察された。さらに電顕免疫組織化学による検討を行った結果、NCAM抗体に陽性を示した細胞は神経の接触をともなった幼弱な味細胞、サイトケラチン18、20抗体陽性細胞は基底細胞、NSE、PGP9.5、セロトニン抗体陽性細胞は味細胞であることが明らかとなった。一方、胎児の発生段階を通じてEGF、EGFレセプター抗体陽性細胞の検出時期にばらつきが生じたため、上皮細胞の分化と上皮成長因子との関係については未だ不明な点が多いが、基底細胞、味細胞の分化については神経主導型で起こるということが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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