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肝細胞増殖因子の舌癌増殖抑制におけるシグナル伝達系の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11771142
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

大西 智和  鹿児島大, 歯学部, 助手 (30244247)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードp21^<waf1> / Stat1 / HGF
研究概要

申請者らは、p21^<waf1>の発現上昇、及び転写因子であるStat1の活性化が、HGFの腫瘍細胞抑制効果と関連のあることを見出している。そこで本研究では、株化舌癌細胞を用い、Stat1とp21^<waf1>の関連性を明らかにすることを目的とした。
まず、株化舌癌細胞を用意し、p53のhot spotであるDNA binding siteをRT-PCR法で増幅した後、その部位の塩基配列を確かめた。p53が変異を起こしている舌癌細胞にHGF刺激後、MTTassayにて増殖能を測定し、HGFによる増殖抑制が一番高い細胞を選んだ。選ばれた舌癌細胞にHGFを刺激し、時間を追って核抽出液を得、Stat1が結合するDNAコンセンサス配列をもとにoligonucleotideを合成し、[^<32>P]によってラベルされたoligonucleotideを用いゲルシフトアッセイを行った。その結果、3時間後にピークが認められた。コントロール実験としてはインターフェロン-γによるStat1の活性化を確認した。また、抗Stat1抗体を用いたsupershiftを行った結果、認められたbandがStat1とoligonucleotide複合体であることを確認した。HGF刺激し、細胞内抽出液を抗Stat1抗体で免疫沈降後、SDS-PAGEを行い抗リン酸化Stat1抗体を用いたWesternblotを行った。HGFによるStat1のリン酸化は2時間後にピークを迎えることが判明した。
以上の実験の時間的経過から、リン酸化され活性化されたStat1がP21^<waf1>のプロモーター部位のStat1結合領域に作用し、p21^<waf1>の発現が上昇することにより、舌癌細胞におけるHGFの腫瘍増殖抑制効果が起こることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Ohnishi: "Prostaglandin E2 predominantly induces production of hepalocyte Growth factor/scatter factor in human dental pulp in acute inflammation."Journal of Dental Research. 79. 748-755 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] N.Arakaki: "Involvement of oxidative stress in tumor cytotoxic activity of hepatocyte growth factor/scatter factor."Journal of Biological Chemistry. 274. 13541-13546 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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