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頭頚部癌細胞に対する遺伝子治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11771155
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関岡山大学

研究代表者

若狭 亨  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (50191713)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード遺伝子治療 / p53 / 口腔癌 / 放射線治療 / アポトーシス / gene therapy / SCC-9 / radiation therapy
研究概要

癌抑制遺伝子p53は、放射線照射によるDNA障害の後、細胞をアポトーシスへ誘導する機能があるといわれるが、多くの癌細胞は、p53遺伝子が変異しているため、この作用が阻害され、難治性の原因となっている。
今回、我々は野生型p53遺伝子を組みこんだアデノウイルスベクター(Advp53)を作成し、p53遺伝子の変異が認められる3種類のヒト口腔扁平上皮癌細胞HSC3,HSC4,SASに対し、感染させるとともに、X線照射を行い、その効果について検討した。
1.ウエスタンブロットによるp53タンパクの確認
ウイルス非感染癌細胞において、p53タンパクの発現は認められなかったが、ウイルス感染癌細胞において、p53タンパク発現が認められた。さらに、癌細胞にウイルス感染を行った24時間後、1回2GyのX線照射を行ったものについては、p53タンパクの発現がさらに増加した。
2.Clonogenic survival assay
コロニー形成法による生存率曲線を作成した結果、ウイルス非感染癌細胞に比し、ウイルス感染癌細胞は、生存率が有意に減少した。
3.フローサイトメトリーによるアポトーシスの評価
Annexin VFITCを用いたフローサイトメトリーにより、アポトーシス細胞を計測したが、癌細胞への放射線照射の結果、アポトーシス細胞の割合が増加し、p53遺伝子導入と1回2Gyの放射線照射を併用するとさらに増加した。
以上より、野生型p53組込みアデノウイルスベクターの感染により、ヒト口腔癌細胞の放射線感受性が増加し、アポトーシスが誘導されることが示された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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