研究課題/領域番号 |
11771165
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
松沼 礼子 奥羽大学, 歯学部, 助手 (30296040)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 副甲状腺ホルモン(PTH) / 初代培養骨芽細胞 / MMP-1 / ODF / OCIF / OPG |
研究概要 |
副甲状腺ホルモン(PTH)は、骨芽細胞に作用して、コラーゲン分解酵素や破骨細胞活性化因子であるODF(osteoclast differentiation factor)の発現を誘導することで、骨吸収を促進させるカルシウム代謝調節ホルモンである。本研究では、transformした骨芽細胞株(UMR106など)に比べ、よりin vivoの条件に近い初代培養骨芽細胞を用いて、PTHの骨吸収作用機構の解明を試みた。まず、初代培養骨芽細胞を得るために、摘出した新生児ラットの頭蓋冠にcollagenase-trypsinを段階的に作用させるたところ、3〜5回作用させた分画で生理的に活性なPTH受容体のレベルが高かったので、この分画を以降の実験に用いることにした。ラットのMMP-1、MMP-13、ODFおよびOPG(osteoprotegerin)のcDNAプローブを作製し、以下の解析に用いた。初代培養骨芽細胞系にPTHを作用させた場合の、コラゲナーゼの発現をノーザンブロット法で解析したところ、MMP-1,-13いずれにおいてもその発現の上昇が見られた。また、PTHによるODFのmRNA発現は、処理後1時間で発現が上昇し、その後24時間までそのレベルは維持された。OCIF/OPGは、PTH処理により3時間後に発現がピークとなったが、その後漸減した。PTHによるMMP-1、ODFの上昇作用はいずれも細胞内cAMPレベルを上昇させるフォルスコリンで代用され、ODFに関してはH89で阻止されたことからプロテインキナーゼA(PKA)経路の関与が示唆された。しかし、MMP-1の上昇はH89では阻止されず、PKA経路とは別の経路が関与することが予想された。
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