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歯髄細胞の増殖と機能分化における樹状突起の相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11771178
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

須田 範彦  新潟大, 歯学部, 助手 (30303142)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード歯髄細胞 / フィブロネクチン / タイプIコラーゲン / 早期付着 / 樹状突起
研究概要

「病巣無菌化組織修復療法(LSTR)」により、現在、歯髄を積極的に保存し、歯髄の修復や増殖をさせることが可能となっているが、さらに進めて、抜髄や断髄時に、あるいは、抜去歯より採取した歯髄を保存培養し、混合抗菌薬剤を用いることにより無菌の歯髄腔を確保し、その歯髄腔へ培養歯髄細胞を再び戻すことで再植あるいは移植する術式の基礎的な確立を目的とする基幹の段階として、本研究計画では、1,細胞突起による歯髄細胞ネットワーク形成の誘導の検討、および、2,付着細胞機能分析装置(ACAS)による細胞間の情報伝達分析を行った。
1,凍結保存しておいた培養歯髄細胞をフィブロネクチン,タイプIコラーゲンおよび象牙質上にて培養した結果、早期に歯髄細胞は付着・伸展し、樹状突起を伸ばし、細胞ネットワークを形成した。これらを利用することにより早期にネットワークを形成した歯髄細胞のシートを得られる可能性が示唆された。また、タイプIコラーゲンと温度感受性ポリマー(PNIPAAm)をウェルにコートし、その上にシート状に配列させた歯髄細胞は、一部ウェル底面よりはがれ浮遊し、やがて凝集し、スフェロイドを形成した。細胞塊だけが、細胞突起同志結合を保ったまま3次元構造を形成していた。
2,ネットワークを形成し、シート状に密に配列した歯髄細胞にfluo-3AM(Ca^<2+>蛍光試薬)を標識した後、ACASをもちいて分析した結果、細胞内のCa^<2+>の局在が見られた。Ca^<2+>は細胞内情報伝達のセカンドメセンジャーの1つであり、細胞内Ca^<2+>の動態は細胞の活性化の指標に利用できるもので、樹状突起による接触と化学伝達物質による情報伝達の分析の技術の1つが確立できた。さらに今後の研究において、免疫刺激あるいは日常臨床で使用されている薬剤や酸などの刺激を加えて分析することで、歯髄細胞間の相互作用の分析を図る。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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