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象牙質再生における上皮-間葉相互作用の役割

研究課題

研究課題/領域番号 11771181
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

柴 秀樹  広島大学, 歯学部, 助手 (60260668)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード上皮細胞 / 線維芽細胞様細胞 / ケラチン / ALPase / アメロゲニン / タフテリン / 相互作用 / 間葉細胞 / 歯髄 / 象牙質再生
研究概要

発生時,歯乳頭間葉細胞は,内エナメル上皮細胞の誘導によって,象牙芽細胞に分化し,象牙質を形成する。この上皮・間葉の相互作用が象牙質の再生に応用できると考え,ウサギ切歯歯髄から分離した上皮細胞(PE)と線維芽細胞様細胞(PF)の共培養を行った。その結果,PEがPFのアルカリホスファターゼ(ALPase)活性を上昇させ,PEがPFの分化促進に関わることを明らかにした(11年度)。内エナメル上皮細胞は,象牙芽細胞の分化を誘導した後,エナメル芽細胞に分化し,エナメル蛋白を分泌する。また,ケラチン19は,エナメル芽細胞の分化のマーカーと考えられている。そこで,本年度は,PEの性状を明らかにするため,PEのエナメル蛋白およびケラチン発現を検討し,以下の結果を得た。
(1)PEはケラチン5と8を発現したが,PEのケラチン19は検出できなかった。(2)ALPaseのmRNA発現量は,PEあるいはPFの単独培養では少なかったが,PE・PFの共培養系では,発現量は増加した。(3)アメロゲニンのmRNAはPEあるいはPFの単独培養およびPE・PFの共培養系いずれにおいても検出できなかった。(4)PEのタフテリンmRNA発現量はPFと比べて著しく多かった。また,タフテリンのmRNA発現は共培養の影響を受けなかった。
本研究の結果から,ウサギ切歯歯髄から分離したPEは内エナメル上皮細胞様の性質を有している可能性が示唆された。本細胞培養系は,エナメル芽細胞および象牙芽細胞の分化機構の解明のための有用なモデルになりうると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 柴秀樹 他: "ウサギ切歯歯髄由来上皮細胞のエナメル蛋白およびケラチンの発現様態"日本歯科保存学雑誌. 43・秋季特別号. 120-120 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 柴秀樹 他: "ウサギ切歯歯髄由来上皮細胞様細胞と線維芽細胞様細胞の共培養系におけるALPase活性について"日本歯科保存学雑誌. 42・秋季特別号. 61 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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