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難治性根尖性歯周炎症例の細菌侵襲の実態と根尖部におけるバイオフィルムとの関係

研究課題

研究課題/領域番号 11771184
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

藤中 恵子  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00294710)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード感染根管 / 口腔内細菌 / 免疫染色 / 走査型電子顕微鏡 / 侵入 / 局在 / 難治性根尖性歯周炎 / バイオフィルム
研究概要

根尖性歯周炎は根管系に棲息する細菌が根尖孔より漏出することにより引き起こされると考えられている従って根尖性歯周炎の治療は根管内の細菌の除去に主眼がおかれているが、根管内の機械的化学的清掃が十分なされているにも関わらず根管治療に反応しない、いわゆる難治症例が存在する。難治性根尖性歯周炎の原因のひとつとして起炎菌が根尖孔周囲にバイオフィルムを形成するいわゆるバイオフィルム感染症となっている可能性があげられる。そこで難治性根尖性歯周炎により抜歯に至った歯や外科的歯内療法時に得られた18歯を被験歯とし走査型電子顕微鏡による観察と免疫織学的検索に供した。Brown-Brenn染色の結果、12試料中11歯(91.6%)の根尖孔外に球菌や桿菌の集団が認められた。また酵素抗体法により根尖孔外に溢出した細菌種を検討した結果、特にL.plantarumが一番多く観察され、続いてS.mutans, L.casei, P.gingivalis, P.nigrescensが多く認められた。一方A.viscosus, E.alactolyticum, E.faecalis, P.endodontalis, F.nucleatum, T.denticolaは検出されなかった。また根尖孔周囲を走査型電子顕微鏡により観察したところ観察試料の約66.7%の根尖孔外に球菌や桿菌の集団が認められ、それらの細菌は網目状構造物や粘液様構造物によって被覆されており、バイオフィルムとの関連が示唆された。この事実は通常の根管清掃や拡大では根尖孔外まで溢出した細菌を排除できないことを示しており、これらの残存した細菌が根管治療で治癒しない、いわゆる難治症例の原因になっている可能性が示された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤中恵子 他: "ヒト感染根管における侵入細菌の局在性に関する免疫組織学的研究"日本歯科保存学雑誌. 43・2. 407-416 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藤中恵子 他: "難治性根尖性歯周炎における根尖部の細菌侵襲の実態"日本歯科保存学雑誌. 42(秋季特別号). 57-57 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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