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インプラントの振動,変位特性からみた適切なインプラント骨界面と上部構造材料の推定

研究課題

研究課題/領域番号 11771223
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

友竹 偉則  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (70263853)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードインプラント骨界面 / インパルス衝撃応答法 / 骨髄圧 / 振動特性 / 上部構造 / インプラント骨結合 / 打診試験
研究概要

本研究では、17-19週齢の雄の日本産白兎に、ネンブタールによる全身麻酔下で、脛骨近位骨幹端部左側にHA、右側にTi-coatの異なる表面性状のシリンダータイプのインプラントを1本ずつ埋入した。被験数は6羽とした。10週の骨治癒期間後、埋入したインプラントを露出し、アバットメントと上部構造を連結した。上部構造の上面をインパルスハンマーにて垂直に打診した。インパルスハンマーとインプラント埋入部より遠心10mmの部位で骨髄内に固定した小型圧力センサーで得られた信号を専用の増幅器を介して高速データ収集カードでコンピュータに取り込み、分析を行った。インパルス打診試験終了後、試料を4%パラホルムアルデヒドにて固定後、組織標本を作製した。
打診試験より得られた結果として、インパルスハンマーから観測されたインパルス継続時間では、HAで162μsec、Tiで167μsecと、HAの方が短かった。骨髄圧はHAで48mmHg、Tiで42mmHgとTiの方が小さかった。骨髄圧の振動はTiの方が周波数は高く、逆に、HAの方がその振動の収束が早い傾向にあった。また、HAでは個体間での差は少なく、Tiの方は大きかった。さらに、インパルス継続時間と骨髄圧にはいずれのインプラントも負の相関関係が認められた。組織学的検索においては、HAとTiでインプラント周囲の骨構造において著明な差は認められなかった。強拡大でのインプラント-骨界面の観察については、HAの周囲には菲薄な層状の新生骨が認められたが、Tiにおいては確認できず、インプラント体は骨髄と接している状態であった。
今後、さらに、経時的にHAとTiインプラントの物理量の差異を比較し、組織学的なインプラント-骨界面状態を検索し、その物理量とどのような関係があるかを検討する必要であると考えている。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 友竹偉則,市川哲雄,蟹谷英生,中尾雅英,北岡直樹: "Dynamics of bone marrow pressure with tapping of titanium and hydroxyapatite implants in rabbits."Clinical Oral Implants Research.

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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