研究概要 |
既存のセラミックスシステムを有効に活用でき,かつ歯冠補綴用セラミックスを過酷な口腔内環境で長期間使用するために,その耐久性向上につながる各種セラミックス強化処理法を検討した.本研究では一般工業界で行われている各種セラミックス強化処理法(化学エッチング法,イオン交換法,焼鈍法,火炎研摩法)などを応用し,各種セラミックスシステムの最適な機械的強度向上法の開発を試み,それぞれの特性をより明確にして臨床への適用条件の可否の比較検討を行うことを目的に,本年度は試験片製作と予備実験を行った. 1.歯冠補綴用セラミックシステム(1)OCC,(2)YataCasmic,(3)Crys-Cera,(4)IPS-Empressを本研究で用いている統一形状の棒状試験片に製作. 2.各種セラミックスの強化処理法を試料に施す検討を行った. 本年度は各種強化法を施した試験片の製作法の検討まで行った.次年度では試験片の強度測定結果から各種セラミックス材料の強度向上の可能性を検討する予定である.
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