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転写抑制因子IκB-αによるシェーグレン症候群の遺伝子治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11771278
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

玉谷 哲也  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30274236)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードNF-κB / MMP-9 / IκB-α / TNF-α / シェーグレン症候群 / lκB-α / 唾液腺腺房細胞
研究概要

シェーグレン症候群は口腔乾燥などを主徴候とする自己免疫疾患であり、病態は腺房細胞の選択的破壊による唾液分泌能の低下であると言える。本疾患の病因論は明らかにされていないが、唾液腺組織でのTNF-αやIL-1βなどのサイトカインの発現と本疾患との間に緊密な関連性があることが報告されている。我々はサイトカインによって腺房細胞の蛋白分解酵素活性が誘導され、腺房構造の維持に極めて重要である基底膜の破壊、腺房構造の消失を惹起するとゆう発症の作業仮説を考えている。本研究は、サイトカインシグナル伝達経路において重要な役割を担っているNF-κBに注目し、その抑制因子であるIκB-αを標的分子として遺伝子導入実験を行った。また、導入したIκB-αがサイトカインによる蛋白分解酵素活性の誘導の抑制に有効であるか否か解析した。
当教室にて樹立した不死化唾液腺腺房細胞株(NS-SV-AC)を用い、変異型IκB-α(srIκB-α)を導入したNS-SV-AC細胞を樹立した(srIκB-α発現細胞ではsrIκB-αが分解されずNF-κB活性が抑制される)。srIκB-α cDNA発現細胞でTNF-αによる蛋白分解酵素(MMPs)とその抑制因子(TIMPs)の誘導を、Zymography,Western blotとRT-PCRにより解析し、コントロール細胞との反応性の相違を検討した。結果、MMP-9のみに反応性に相違が認められ、TNF-αによるMMP-9の誘導はコントロール細胞のみに認められた。また、MMP-9プロモーターを用いたCAT assayを行い、MMP-9の誘導が直接NF-κBを介したシグナルであることを明らかにした。
本研究により、唾液腺腺房細胞においてNF-κBの抑制がTNF-αによるMMP-9の発現を抑制することを明らかにし、NF-κBとIκB-αが治療の標的分子になりえる可能性を示した。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masayuki Azuma: "Suppression of tumor necrosis factor a-induced matrix metalloproteinase 9 production by the introduction of a super-repressor form of inhibitor of nuclear factor κB-α complementary DNA into immortalized human salivary gland acinar cells"Arthritis & Rheumatism. 43 8. 1756-1767 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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