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吸入麻酔薬及び精神鎮静薬によるfos、グルタミン酸受容体発現に及ぼす老化の影響

研究課題

研究課題/領域番号 11771296
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

下坂 典立  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (90297854)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード麻酔薬 / ヒト神経細胞 / 増殖能 / 高齢者 / 吸入麻酔薬 / アポトーシス / Bcl-XL遺伝子
研究概要

麻酔薬は中枢神経系に作用しその効果が発現するが、いくつかの説が挙げられているにも関わらず解明には至っていない。また、中枢神経細胞の増殖能に及ぼす影響も報告が少なく不明である点が多い。そこで今回我々はヒト神経膠細胞を用い、静脈麻酔薬である propofol の増殖能に及ぼす影響について検討した。
(方法)48穴の培養プレートにヒト神経膠細胞(CCF-STTG1)を約2.0×10^4個/穴となるよう分注し、5%CO_2、95%air、37℃の条件下で12時間静置後、静脈麻酔薬であるpropofolを0.3、3.0、30μg/mlとなるよう培地を調整し、それぞれ12時間作用させた。propofolを作用させない群をコントロールとした。作用後各群で作用直後、12、24、48、72、96時間後1穴中の全細胞数をカウントし、細胞の増殖能をコントロール群と比較した。また、AlamarBlue【○!R】を用いてviabilityを測定し、コントロール群と比較した。測定は蛍光分光光度計を用いexcitation 560nm、emission 590nmにて測定した。
(結果および考察)propofolを0.3μg/ml作用させた群では作用直後、48時間後においてコントロール群と比較し、増殖能およびviabilityの有意な低下が認められた。propofolを3.0μg/ml作用させた群では48時間後においてコントロール群と比較し、増殖能およびviabilityの有意な低下が認められた。propofolを30μg/ml作用させた群では経時的測定全てにおいてコントロール群と比較し、増殖能およびviabilityの有意な低下が認められた。今回の結果から静脈麻酔薬であるpropofolによって神経膠細胞の増殖能が抑制されることが示唆された。今後、吸入麻酔薬や低酸素状態での経時的変化について検討を進めていきたい。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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