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口腔癌ならびに口腔病巣感染症患者における熱ショック蛋白質(Hsp40)の検索

研究課題

研究課題/領域番号 11771299
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

服部 浩朋  金沢医科大学, 医学部, 助手 (30298327)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード口腔癌 / 扁上皮膚癌 / 熱ショック蛋白質 / Hsp70
研究概要

【対象】舌扁平上皮癌(高分化型)、5例【方法】切り出した組織を、10%ホルマリンによって固定し、パラフィン包埋後、5マイクロメートルの厚みで薄切、連続切片を製作した。切片の一部はヘマトキシリンーエオジン染色し、扁平上皮癌の病理組織学的な状態を観察した。HSP70の局在を調査するためには、まず前処理として切片を中性緩衝液中で90℃,5分間マイクロウェーブ処理を行った。切片は室温に戻るまで緩衝液中で保存し、その後、通法通り脱パラフィン、脱アルコール処理を施した。さらに0.3%H202中において(室温、30分)内因性ペルオキシダーゼのブロックを行い、1.5%ウサギ正常血清にてインキュベート(室温、20分)した。1次抗体としてはw27(HSP72および73に反応;1/100に希釈;Oncogene Science社)を用い(4℃,overnight)、2次抗体としてENVISION(結合性高分子複合体;Dako社)を使用した(室温30分)。その後、順次DABにて発色、ヘマトキシリンで核染、脱水、透徹、封入して免疫組織化学的染色を行った。【結果】HSP70の局在は、上皮下結合組織内へ浸潤した癌細胞の細胞質においてみられた。また、上皮内において細胞異型を示した部分、および結合組織内へ通常よりも深くまで増殖した上皮組織の基底部においてHSP70の局在がみられた。しかし、正常な上皮組織および通常よりも深くまで増殖した上皮組織の上方部においてはHSP70の局在はみられなかつた。【考察】扁平上皮組織の癌化によってなんらかの物理、化学、生物学的なストレスを受けた部分においてもHSP70が発現する可能性が示唆された。組織中のHSP70の局在の程度を調べることにより、疾患の重症度を診断できる可能性があることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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