研究課題/領域番号 |
11771300
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
中山 洋子 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (30308647)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 顎舌骨筋 / 三叉神経 / 筋紡錘 / 運動ニューロン / 電子顕微鏡 / 中脳路核 |
研究概要 |
ラットの顎舌骨筋に筋紡錘が存在し、その筋紡錘求心線維の細胞体が三叉神経中脳路核内に由来することは、これまでに電気生理学的所見およびhorseradish peroxdase(HRP)神経標識法などを用いた光学顕微鏡学的所見によって明らかにされた。さらに、平成11年度の研究で、三叉神経中脳路核内に局在する顎舌骨筋筋紡錘求心線維の細胞体は他のニューロンからの入力を受けていることが明らかとなった。本年度は、HRP神経標識法と電子顕微鏡学的手法の両者を用いて顎舌骨筋筋紡錘求心線維と顎舌骨筋運動ニューロンとのシナプス様式を検索した。 実験にはWistar系ラットを用いた。顎舌骨筋に分布する神経枝を下顎骨内側の臼歯部で剖出、切断する。その中枢側切断端を生理食塩水で満たした先端直径100μmの微小ガラス管で吸引し、10%horseradish peroxdase-wheatgerm agglution (HRP-WGA)で置換することにより1〜15時間浸潤させた。ラットを48時間生存させた後、1.25%glutaraldehyde-1%paraformaldehydeで灌流固定を行い脳幹を摘出した。マイクロスライサーにて厚さ80μmの連続切片を作製し、tetramethylbenzidin(TMB)を用いてHRPを可視化した。三叉神経運動核腹内側亜核のHRPに標識された細胞を含む標本を通法に従いエポン樹脂に包埋し、超薄切片を作製した。酢酸ウラニルとクエン酸鉛にて電子染色行った。電子顕微鏡にて三叉神経運動核腹内側亜核内のHRPに標識された顎舌骨筋運動ニューロンとHRPに標識された一次求心線維軸索終末の微細構造を観察したところ、両者の間にシナプス接合が認められた。 この結果より、顎舌骨筋筋紡錘求心線維は顎舌骨筋運動ニューロンヘ単シナプス性に入力することが示唆された。
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