• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

三次元培養を応用した自家移植用抜去歯の保存方法の考案及びその有用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11771350
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

岩田 敏男  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40301634)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード自家歯牙移植 / 抜去歯保存方法 / 歯根膜 / 組織培養 / 三次元培養 / ティッシュエンジニアリング / テイッシュエンジニアリング
研究概要

昨年度の実験から,さらに対照群を増やし,下記の4群間において保存後の歯根膜活性を比較した.
【資料】口腔外科医が抜去した8〓8を,患者に本研究の主旨を充分説明し同意を得た後実験に供した.そして無作為に,(1)抜去直後のもの10本(2)-80℃にて3ヶ月凍結保存をしたもの10本(3)三次元培養を応用し3ヶ月保存を行なったもの10本(4)キャリアー材を使用せずに培養液中に3ヶ月保存したもの10本の4群に分けた.
【実験方法】1)(2)凍結保存群(3)三次元培養保存群(4)三次元培養保存対照群において,トルイジンブルーにて染色.頬,舌,近,遠心面に残存する歯根膜面積を計測し,(1)抜去直後群と比較した.
2)凍結保存群,三次元培養保存群,三次元培養対照群に対してMTT assayを行ない,各群における歯根膜細胞のviabilityを比較した.
3)歯根周辺のセルロースビーズ1g中のDNA量を定量した.なお,この実験の対照として抜去歯を植立せずに培養液中に3ヶ月保存したセルロースビーズ1gを用いた.
【結果】1)歯根膜/歯根の面積比の平均は,抜去直後群50.4%,凍結保存群49.4%,三次元培養保存群50.8%,三次元培養対照群46.8%と各群の間に有意な差は見られなかった.
2)三次元培養保存群の方が凍結保存群,三次元培養対照群に比べ,有意に高いviabilityを示した.
3)歯根周辺のセルロースビーズ1g中に平均2.1μgのDNAが定量された.抜去歯を植立しなかった対照のセルロースビーズは測定誤差範囲内であった.
【結論】三次元培養による自家移植用抜去歯の保存方法は,3ヶ月の保存期間において歯根膜の脱離・溶解もなく,歯根膜細胞は良好なviabilityを示した.
さらに,セルロースビーズは,抜去歯の植立を容易にするばかりでなく,歯根膜細胞の浸潤・増殖を可能にするキャリアー材として有効であることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi